みねのぼやき

親子と学生をつなぐ団体Fam'S(ファムズ)代表、福岡テンジン大学理事が思ったことを書き残す

みんな何かの当事者

こんにちは。

みねもえです。

 

 

最近、遠い存在だと思っていた社会問題が

すごく身近な人も抱えている問題であったっていうことがあって

このモヤモヤというか、悩みというか、

伝えたいという思いをブログに残すことにしました。

 

みんなが当事者

多くのしがらみの中で生活している私たちですが、

社会問題を抱えずに生きている人間ってどれぐらいいるんだろうって

ふと思ったんです。

 

 

たぶん、みんな何かしらの当事者で、

何かしらの問題を抱えて生きている。

 

 

かっこいいこと言いたいわけでもなんでもなくて

その当事者意識を自分の問題だけにしか持てないのは

なんだか社会って冷たいなって感じがしちゃうんですよね。

 

 

みんなに優しくしろって言いたいわけでもないんだけど、

どの問題を抱えようとも、痛みは痛み。

比較なんてできないと思います。

 

 

「なんでそんなに色んなことに関心があるの?」

ってよく言われるんですけど

どれも放っておけない問題だから

少しでもその問題に寄り添いたいって思っちゃうんです。

 

 

結果、家族から「もえは家族を大切にしない人だ」といわれ

私もまた「家族」という社会問題に直面することになったのですが。泣

 

 

ヤングケアラーという存在

さておき。

みなさん、ヤングケアラ―という言葉はご存知ですか?

 

私も、つい最近知った言葉で、

いつも家族の問題についての新しい気づきをくれる家族社会学の講義で知りました。

 

 

ヤングケアラ―(若者ケアラー)

「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子どものこと。」

(出典:日本ケアラー連盟・ヤングケアラープロジェクト

若者ケアラーは18歳から30歳ぐらいの介護者のことを指します。

 

 

介護は子どもが担うもの。

だから、当たり前に子どもがすべきだ。

 

そう考えている人もいるかもしれません。

 

しかし、ヤングケアラ―や若者ケアラーになった彼彼女らは

本来なら自由に過ごせるはずであった時間を

介護に費やすことになります。

 

 

これがどういうことか。

 

 

友達と遊んだりバイトに行ったり

サークルに入ったり学生団体に入ってみたり

インターンしてみたり。

仕事ではバリバリ働いてスキル伸ばしたり

成績伸ばしたり

はたまた、起業したりする人もいるかも。

 

 

そういう、自由に使える時間が、

ヤングケアラ―・若者ケアラーには存在しません。

 

 

介護をしていたはずの時間に

こういった機会が得られたら、

生涯年収が変化する可能性だってあります。

介護のために結婚や出産をあきらめた人もいると聞きます。

 

 

人生の選択肢が変わる。

選べるはずだった、描いていた未来が実現しないかもしれない。

それが、私と同世代が介護を抱えるということの意味なのです。

 

 

介護の問題は、もっと上の世代の話だと思っていた人も多いと思います。

私も親の介護をみて、将来どうしようと考えたこともありました。

 

でも実際は、同世代も抱える問題でした。

 

一緒に活動をしようとしていた子が若者ケアラ―になる過程を見ていたために

どうしても他人事だとは思えず、

そして、最近、また若者ケアラーになる子が近くにいて

きっと多くの子が抱える問題なんだろうなってことを改めて実感させられました。

 

 

私になにができるか、まだわかりません。

でも、そういう若者がいることを、知っていてほしい。

 

 

活動が出来ているのは、たまたま私に機会と環境が揃っていただけ。

ただそれだけなんだと本当に思います。

 

 

近くにいる人が、もしかしたらヤング・若者ケアラーかもしれない。

人知れず、色んなものを抱えているかもしれない。

 

 

そう思うと、社会問題は身近にたくさん存在するし、

きっとみんなが何かの当事者なんだなと思います。

たくさんある社会問題、

可能なかぎり向き合っていきたいと思います。

 

そして、多くの人が色んな社会問題に関心をもってくれたらいいな

なんて淡い期待を抱きながら。

 

 

読んでくださりありがとうございました。

みねもえ